どこまで続くのか? 「悪童・朝青龍」の一人舞台
ここ数年、朝青龍の一人勝ちが続いて久しい。
今場所も今日まで10連勝と勝ち星を連ねている。
ここ数年のあいだ期待されていた魁皇や千代大海らは、カド番を繰り返したりと大関のままくすぶり続け、目立った若手の台頭もあまりない。
朝青龍という力士。相撲の強さと品格のなさが同居した歴代に例をみない大横綱といえるかもしれない。
横綱になりたてのころは、親方の言うことを聞かない、無断帰国などいろいろと本業以外で揶揄されていたが、勝ち星、そして優勝を重ねるにしたがってそういった雑音も少なくなってきた。
何よりも横綱本人が持つ本質の強さが横綱の風格を作ってきたのだ。
相撲は、心・技・体が備わっていないと勝てないという前提を持っている日本の国技。そんなよその国の環境の中で、一人のモンゴル人横綱・朝青龍明徳(あさしょうりゅう あきのり)は、今日も勝ち星を重ねていく。
ヒール役がいることで、スポーツはとても面白い方向に展開していく。北の湖が負けたとき、おぞましい数の座布団が飛び、朝青龍が負けたとき会場が必要以上に盛り上がり、そして観客は絶叫する。
今日の相撲界には、いなくてはならない存在であり、彼を中心に相撲界は回っている。
日本人対決
あまり、メジャーの選手を国籍でくくりたくないが、ここはやぱっり日本人。気になってしまいます。
ヤンキースタジアムでは、ニューヨーク・ヤンキース
(松井秀
)VSシアトル・マリナーズ
(イチロー
)。ここ数試合不調にあえぐ両チームの対戦。先発はシアトルでの活躍が懐かしい、ランディ・ジョンソンとランディが去った後シアトルを支えたギル・メッシュ。
今のチーム事情を体現するような低調な試合に・・・
イチローはジョンソンから2安打1打点。松井
は1安打1打点と無難な成績・・・
でもしかし、ヤンキースタジアムで中心選手として無難に活躍できる2人の日本人は頼もしい!
デビルレイズ のホームトロピカーナフィールドで行われた、高津・井口が在籍するホワイトソックス 戦では、199勝を懸けて野茂英雄 が先発。
5回79球2失点で、1点リードを奪われていた時点での交代。5安打を喫していたものの4三振を奪っており、何よりも79球での交代というのが腑に落ちない。
マリナーズにイチローが入団した際に指揮を取っていた現デビルレイズ監督のルー・ピネラ。しばしば、高齢のせいか名将と揶揄されるが、僕自身あまりこの人好きになれない。前回の試合
の遺恨がなければいいが・・・
そしてなにより故障していなければいいが・・
とにかく熱い季節がやってきました。
中村紀マイナー通告・・・
とうとう来たかこのときが・・・
マイナー行き、そして40人のメジャー枠から外れたので実質のウエーバー。
中村は、はっきり言ってドジャースになじんでいたとは言いがたく、かつ結果も残していなかった。
提携関係にあった、近鉄とのしがらみで獲得になった側面が強いのは否めない。
でもここは、ある意味チャンス!
手を上げてくれる米球団があったら、環境や、家族のことを二の次にして飛び込んでほしい。
マリナーズで左投手用のDH、ヤンキースでファーストor左投手用DHなんてのは日本での実績を加味するとぜんぜんあり。
6月くらいから、楽天でサードでも守っていたら正直失望してしまいます。
今年のシアトル・マリナーズ
今年のマリナーズ 。なかなかいい補強をして4月を12勝12敗の勝率5割での折り返し。この補強がうまくいったか、いかなかったかがわかるのはシーズン終了後だが、現状ここまでを振り返ってみたい。
打線のほうでは、残塁の多さは相変わらず。
期待の移籍2選手の一人、ベルトレは持ち前の悪球打ちがかなり目に付く、打率も2割そこそこ、昨年タイトルを獲得している本塁打にいたっては2本というお粗末振り。ベルトレ自身今まで過ごしてきたドジャースを離れ、初の移籍でマリナーズということで精神的な悩みもあるかもしれないが、ボールをよく見極めて暖かくなる今後の活躍に期待したい。
そして大型一塁手セクソン。チャンスでポップフライというイメージがぬぐいきれない。ランナーをおかない場面でいい打撃を見せているので、こちらもやはり今後に期待といったところか。
新加入の2選手ともに守備には定評のある選手。打撃そのものはもちろん、イチロー
、ウィン、リードの鉄壁外野陣に加え内野の守備が厚くなったのはプラスだが、昨年引退のミスター・マリナーズ、エドガー・マルチネスを超える存在感はいまで出せないでいる。
そこをいくと、イチロー
の安定感はさることながら、昨年苦汁を飲まされた、ブーン、イルバネス、ウィンの奮起ぶりは明らかで今後の期待も大!
個人的には、一番・イチロー 、2番ウィン、3番ブーン、4番ベルトレ、5番、セクソンのオーダーでいって欲しいところ。ウィルソンに代わる捕手の補強、遊撃手の補強があればかなりバランスが取れてくるのだが・・・いかんせん下位打線が弱すぎるのが一番の課題。
投手陣は先発陣の不安定さがやはり著しい。絶対のエースがいないのが悩み。老齢のモイヤーや一皮向け切れないピネイロ、故障の後ぱっとしないメッシュと誰一人安心して見られないのが実情。やはり昨年ホワイトソックスに放出したガルシアがチームには痛かったのではないだろうか。
その先発陣の不安定さをグアルダード、ネルソン、そして長谷川に代表されるリリーバーがなんとかカバーしているのが実情。
オールスターまでなんとか上位をキープしてエースクラスの補強が望まれる。
現状の戦力バランスでは、プレーオフに出れたとしてもその先に進むのは厳しいのは明白。