待ってました!野茂200勝!
タンパベイ・デビルレイズ の野茂英雄 が、地元トロピカーナフィールドで行われたブルワーズ 戦に先発。
7回を2失点に抑え、王手をかけて足踏みが続いていた200勝をついに達成!
199勝からかなりじらされてきたが、やはりここは野茂 。淡々と投げ続けていた印象。
いい当たりが正面をつき、ダブルプレーにも助けられたものの安定した投球で奪った三振は2つ、与えた四球も2つという数字が物語る。
前日の同カードでは、移籍初登板の大家が完封を目の前で披露しており、少なからず力の入るところかなぁとも思ったりしたのだが・・・
野茂 よりも力んでいたのは、おそらくチームメイト。
デビルレイズといえば、20代の若手中心で、彼らからしたら野茂 は生きた手本。
今シーズンの野茂の防御率の悪さのひとつに、そんな若いチームの守備のまずさもあると思うが、野茂 は今の環境に満足しているコメントを記録達成後残している。
でもそんな選手たちは、口々に野茂の200勝のために貢献したいといっていた。
抑えのバエスが、9回2アウトをとり最後のバッターを追い込む。
ホームのスタンドは、いつもより大きいスタンディングオベーション・・・
ブルワーズのミラーをライトフライに打ち取ると、選手・観客みなが浮き足立っていたように見えた。
当然その輪には、野茂はいない。
野茂 が降板後フィールドに姿を見せたのは、ベンチ裏で選手・スタッフのみなと挨拶を交わしたあとの、外向けのインタビューのときだ。
近鉄時代は、打者の援護がないといったことがよくあったし、ドジャース時代は、好投しても後続のリリーフ陣が打ちこまれ勝ち星を逃すということも多々あった。
投手の勝利というものは、自分ひとりでどうにもできるものではない。0に抑えても負けないだけだ。勝利ではない。
そういった意味でも、日米での通算200勝は、とても価値のあるものだと思う。